院長ごあいさつ
当院の「はじまり」は、先代院長である父・小暮堅三が、ここ興宮の住民の方との繋がりで、皆さんの多大なご協力をいただいて1961年に開業した、小さな夜間診療所です。
近所の方が持ち寄ってくれたベンチや椅子が置いてある待合室で、町の方々が情報交換をしながら診療を待つ。はじまりはそんな場所でした。
以来、60余年の年月が過ぎました。その半分近くの期間の中で、私は都立墨東病院内科での現場勤務で様々なことを教えられながら、鍛えていただき、当院と併せて勤務させていただきました(墨東病院は令和5年3月に退勤)。
私が院長として常に心がけているのは、
「いつも〝共にいる〟こと」です。病や怪我を持つ方々に対して、上から「診てあげる」のではなく、押し付けがましく「寄り添う」のでもなく、一緒に考え、「共にいる」こと。
医師としての私の根幹にあるのは、長年に渡って街の多くの人々にとっての〝かかりつけ医〟を務めてきた父の姿を見てきたこと。そして、墨東病院という巨大病院で、数え切れないほどの多くの患者様に「医者と患者とのつながり」を見せていただいたこと。
医師を目指してから現在までの全ての経験が、「共にいる」という自分の、医師としてのモットーを創り上げてくれました。
特別な技術や知識を持つ医師でなければ治せない病気は確かにあります。でも、そんな〝特別な医師たち〟に尊敬の眼差しを送りながら私は、患者様が病気との戦いを始める最初のステージに「共に」居て、一緒に考えられる医師でありたいと思っています。
患者様に何か身体の不安があるなら、それを取り除く方法を、あくまでも〝一緒に〟探したいと思っています。
令和6年10月より、「この医院にいるたった一人の医師」として、決意も新たに再出発いたします。もちろん、患者様をはじめとするたくさんの人に助けていただきながら。
再出発ではありますが、当院から健康に不安を抱える全ての方々に向けて申し上げられる言葉に変わりはありません。
私はいつでもここに居ます。
いつでも会いにきてください。
医療法人社団孝仁会 小暮医院院長小暮 仁
当院のスタッフについて
当院のスタッフは、ドクターにとって「本当に頼りになる存在」です。
発熱患者さんへの対応や、ワクチン接種準備への実直な対応、など先手を打つ初動に長けています。お子さんへのワクチン接種のスケジューリングとその管理も完璧。もちろん、患者さんからの信頼も厚く、時折、会計窓口で、または注射や採血をしながら、患者さんから相談(あるいは愚痴)を受けているのを耳にすることがあります。頷きながら、医師たち以上に親身になって聞いてあげている会話が聞こえてくるときは、微笑ましく思いながらも、反省させられることしきりです。
当院のスタッフは、長年勤めてくれている人が多く、患者さんお一人お一人に丁寧に寄り添う姿には、医師の方がいつも学ばせていただいています。赤ちゃんやお子さんが患者様として来院したとき、〝お母さん〟になって接する姿には感動すら覚えます。
不安を抱えて来院された患者さんの心境を、包み込みながら和らげてあげられる空気感がこの診療所にはあります。これは、当院の六十余年の歴史の中で、折々のスタッフたちが、その大いなる心くばりで作り上げ、繋いでくれたものだと思っています。
そんな、自慢のスタッフとともにここで、患者様をお待ちしております。
※令和6年9月までに受付スタッフの人事刷新を行いました。もちろん、長くご勤務いただいた受付さんが居なくなるのは、患者さんにとっても寂しく、不安にお思いかもしれませんが、新しい受付スタッフも馬力と元気があって優しい人ばかりです。
何卒よろしくお願いいたします。